酒記(しゅき)/ SHUKI
制定日: 2026年7月18日
お酒には、「これはジン?それともリキュール?」と迷うものがたくさんあります(たとえばスロージン)。人によって入れる場所がバラバラだと、探しにくく、同じお酒が別々のカテゴリに散らばってしまいます。そこで酒記は、下記の考え方でカテゴリを1つに決めています。
はじめに、大切なことわり。
お酒の分類には例外がとても多く、たった一つの法則ですべてを割り切ることはできません。このページに書くのは「絶対のルール」ではなく「考え方の目安」です。代表的なお酒を扱い、珍しいお酒は個別に判断します(すべてを網羅したものではありません)。
また、分類には日本の法律(酒税法)の区分・産地の呼称・お店やカクテルの現場での扱いなど複数の見方があり、これらはしばしば一致しません。酒記の18カテゴリは、法律上の区分(酒税法の「品目」)とは別の、探しやすさを優先した酒記独自の"棚の分け方"です(酒記のジン・ラム等は、法律上はすべて「スピリッツ」という一つの品目です)。一般的な呼ばれ方や法律とあえて違う扱いをしている場合は、そのことを明記します。
酒記は推測で決めつけません。判断に迷ったら、無理に埋めず「その他」にするか、報告してください(運営で確認します)。確かな根拠が無いときは空欄のままにします。
酒記のお酒は、必ず次の18カテゴリのどれか1つに入ります。
| カテゴリ | どんなお酒か |
|---|---|
| 日本酒 | 米を発酵させた日本の醸造酒(清酒)。酒記では、にごり酒・貴醸酒・発泡(スパークリング)清酒・どぶろくもここに含めます。 |
| ウイスキー | 麦や穀物を糖化・発酵・蒸留し、樽で熟成させたお酒。 |
| ワイン | ぶどうを発酵させた醸造酒(赤・白・ロゼ・オレンジ)。酒記では、酒精強化ワイン(シェリー等)・貴腐ワイン・サングリアもここに含めます。 |
| スパークリングワイン | 酒記ではぶどうの発泡ワイン(シャンパン・カヴァ・プロセッコ等)だけを指します。発泡でも中身が日本酒・梅酒なら、それぞれのカテゴリへ。 |
| ジン | ジュニパーベリー(西洋ねず)で香り付けした蒸留酒。少し甘いタイプ(オールド・トム等)もここ。 |
| ウォッカ | 癖を抑えた、クリアな蒸留酒。 |
| ビール | 麦芽とホップを発酵させた醸造酒。 |
| 焼酎 | 芋・麦・米などを発酵・蒸留した日本の蒸留酒(本格焼酎・甲類)。 |
| 泡盛 | タイ米と黒麹で造る沖縄の蒸留酒。 |
| リキュール | お酒に果実・香草・砂糖などを加えて造る混成酒。甘いものが多いですが、辛口のものもあります。酒記では、ベルモットなどのアロマタイズドワインもここに含めます。 |
| 梅酒・和リキュール | 梅酒・ゆず酒など、日本の果実や素材を漬け込んだ和のリキュール。飲用のみりん系(柳蔭・本直し等)もここ。 |
| チューハイ・サワー・発泡酒 | そのまま飲める缶入りの低アルコール飲料(缶チューハイ・サワー・缶ハイボール・ハードセルツァー)と、ビール系の発泡酒・新ジャンル。 |
| ラム | サトウキビ由来の蒸留酒。 |
| テキーラ | アガベ(竜舌蘭)を原料とする、メキシコ・テキーラ産地の蒸留酒。 |
| メスカル | アガベを原料とする、テキーラ以外の産地・製法のメキシコ蒸留酒。 |
| ブランデー | ぶどうや果実を発酵・蒸留した、甘みを加えないお酒(コニャック・アルマニャック・カルヴァドス・キルシュ等)。 |
| グラッパ | ぶどうの搾りかす(皮・種)を蒸留したイタリアのお酒。酒記では独立したカテゴリにしています。 |
| その他 | 酒記に専用カテゴリを設けていないお酒(シードル・ミード・アブサン・ピスコ・紹興酒・中国白酒 等)。 |
下は「絶対のルール」ではなく、酒記が使っている考え方の目安です。上から順に見ていくと、たいていのお酒は決まります。
いちばん確実なのは、裏ラベルの「品目」を見ることです。日本のお酒には必ず「品目」(清酒・リキュール・スピリッツ・果実酒 等)が書かれています。名前や見た目ではなく、この中身の区分を手がかりにすると迷いません。
迷ったら、無理に決めなくて大丈夫です。「その他」にするか、報告してください(§8)。上の目安に当てはまらない珍しいお酒は、運営が個別に判断します。
上の考え方を具体的なお酒に当てはめた例です(すべてを網羅したものではありません)。「酒記では」と書いてあるものは、諸説あるなかで酒記が決めている扱いで、法律上の区分や一般的な呼ばれ方と異なる場合があります。
| お酒 | カテゴリ | 理由 |
|---|---|---|
| ジン(オールド・トム等の甘口も) | ジン | 少し甘くても中身はジンのまま。EUの規則でもジンは加糖が認められています。 |
| スロージン | リキュール | ジン等に実と砂糖をたっぷり漬けた、品目が「リキュール」のお酒。名前に「ジン」と付きますが、酒記ではリキュールとします。 |
| フレーバー焼酎・甘くした焼酎 | リキュール | 焼酎に果実や糖を加えて品目が「リキュール」になったものはリキュール。プレーンな焼酎はもちろん焼酎です。 |
| リモンチェッロ/カンパリ/シャルトリューズ | リキュール | お酒に果実・香草・砂糖を加えて造る混成酒。シャルトリューズは香草と蒸留しますが、砂糖を加えた甘いお酒として売られるためリキュールです。 |
| サンブーカ/パスティス | リキュール | アニスのお酒。EUではパスティスはリキュールと別枠ですが、酒記に専用カテゴリが無いためリキュールとします。 |
| ベルモット(ドライ/スイート) | リキュール | ワインに香草を効かせた「アロマタイズドワイン」。日本の酒税法では「甘味果実酒」ですが、食前酒・カクテルの材料として使われるため、酒記ではリキュールに置きます。辛口・甘口どちらも。リレ・デュボネ等の仲間も同じ扱いです。 |
| アブサン | その他 | ニガヨモギ等を香草と一緒に蒸留したお酒で、甘くしていないため法律上は蒸留酒(スピリッツ)です。専用カテゴリが無いため酒記ではその他とします。※お店や小売では「薬草系リキュール」の棚に置かれることも多く、意見が分かれます。 |
| コニャック/アルマニャック | ブランデー | ぶどうのワインを蒸留した、甘みを加えないお酒。 |
| カルヴァドス/キルシュ | ブランデー | りんご・さくらんぼを蒸留した、甘みを加えない果実ブランデー。砂糖を加えた甘いチェリーのお酒は「リキュール」になります。 |
| ピスコ | その他 | ぶどうを発酵・蒸留した無色のお酒で、一般にはグレープ・ブランデー(コニャックの親戚)とされます。ただし熟成させない独特のお酒で、酒記がグラッパ(同じくぶどうの蒸留酒)を独立させているのと同じ考えから、酒記ではその他とします。 |
| マール | ブランデー | ぶどうの搾りかすを蒸留したフランスのお酒。イタリア産の同種は「グラッパ」へ。 |
| シェリー/ポート/マデイラ | ワイン | ワインにブランデーを加えて度数を高めた酒精強化ワイン。法律上は「甘味果実酒」に入るものが多いですが、ワインとして飲まれるため酒記ではワインとします。香草が主役のベルモットとの違いがここです。 |
| サングリア | ワイン | ワインに果実などを加えた、そのまま飲むワイン風の飲み物。法律上の品目は製法によって果実酒・甘味果実酒に分かれます。 |
| ホットワイン(グリューワイン) | ワイン | ワインに香辛料・砂糖を加えて温める飲み物。ワインを土台にしているためワインです。 |
| 発泡(スパークリング)日本酒/にごり酒/貴醸酒 | 日本酒 | 米を発酵させた日本酒の仲間。※どぶろくは搾らないため法律上は清酒ではなく「その他の醸造酒」ですが、米の発酵酒として酒記では日本酒に含めます。 |
| 缶ハイボール/ハードセルツァー/缶チューハイ | チューハイ・サワー・発泡酒 | そのまま飲める缶入りの低アルコール飲料としてまとめます。※中身の法律上の品目は製品ごとに違い、ウイスキー+炭酸だけの缶ハイボールは法律上「ウイスキー」です。酒記は"缶入りRTDとしての売られ方"でまとめています。 |
| シードル | その他 | りんごを発酵させたお酒(法律上は果実酒)。ぶどうのワインでもビールでもなく、専用カテゴリが無いため酒記ではその他とします。 |
| ミード(蜂蜜酒) | その他 | 蜂蜜を発酵させた醸造酒。専用カテゴリが無いため、酒記ではその他とします。 |
| カシャッサ(ピンガ) | その他 | サトウキビを原料とするブラジルの蒸留酒ですが、ラムとは区別される独立したお酒で、専用カテゴリが無いため酒記ではその他とします。 |
| アラック | その他 | 東南アジア・南アジア等の蒸留酒。専用カテゴリが無いため、酒記ではその他とします。 |
| 韓国焼酎(ソジュ) | 中身で判断 | 味付き(加糖)のもの(グレープフルーツ味等)は品目が「リキュール」→リキュール。プレーンなものは中身により焼酎またはその他に分かれます。 |
| マッコリ | 中身で判断 | 日本で売られるものは加糖・炭酸入りが多く、品目は「リキュール」のことが多いです。中身に応じてリキュール(缶入り炭酸タイプはチューハイ・サワー・発泡酒)へ。無添加の純発酵品は「その他」。 |
| 紹興酒・老酒/中国白酒 | その他 | 中国の醸造酒・蒸留酒で、日本酒・焼酎とは原料や製法が異なります。専用カテゴリが無いため、酒記ではその他とします。件数が増えれば専用カテゴリの新設を検討します。 |
| ハブ酒 | 中身で判断 | 泡盛やスピリッツに薬草・ハブを漬けた沖縄のお酒。中身により泡盛またはリキュールに分かれます。 |
| 飲用みりん(柳蔭・本直し・熟成本みりん) | 梅酒・和リキュール | 飲むために造られた甘い和のお酒。調味料として売られるみりんとは分けます。 |
| 料理酒/調味用みりん/甘酒 | (収録しない) | 調味料、またはアルコールがほぼ無い飲み物のため。 |
「シェリー樽」「ポートワイン樽」「コニャック樽」などのウイスキーは、名前にシェリー・ポート・コニャックと付いていても、中身はウイスキーです(樽で香りを移しているだけ)。名前に含まれる言葉ではなく、お酒そのものが何かで判断します。
一部のカテゴリには、さらに細かいタイプがあります(探すときの絞り込みに使えます)。タイプも、名前や確かな情報から分かる範囲でだけ付け、分からないものには付けません(推測で埋めません)。
タイプは今後、他のカテゴリにも少しずつ広げていく予定です。
酒記の「作り手」は、そのお酒を実際に造っている主体(蒸溜所・蔵元・醸造所・ワイナリー、または製造会社)を指します。
酒記は、日本で一度でも購入できた実績のあるお酒を収録しています(現在は終売になったものも、記録として残します)。
掲載内容の誤りは、どなたでも報告できます。運営が確認して反映します。
「この分類はおかしいのでは」というご意見も歓迎です。この考え方自体、より良い形があれば見直します。皆さまの報告と申請が、酒記のカタログを育てています。ありがとうございます。
このページの分類は、思いつきではなく、次の公的な資料を確認したうえで定めています。
※法律上の「品目」と酒記の「カテゴリ」は別の分け方です。酒記は、探しやすさを優先した独自の棚分けをしています。
制定日: 2026年7月18日